パグやフレンチブルドッグに多い「涙やけ」や「目やに」…実は涙の通り道が曲がってる!?
最近、パグやフレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグといった "鼻ぺちゃ犬" の人気が高まっています。でも、「目がいつも潤んでいる」「涙やけがひどい」「鼻先がカサカサしている」なんてお悩みを抱えていませんか? 実はそれ、涙の通り道="鼻涙管(びるいかん)" に問題があるかもしれません。
今回は、最新のCT検査で明らかになった短頭種犬の涙の通り道の異常について、わかりやすく解説します。
【涙はどこへ行くの?】 涙は目の表面を潤した後、目頭の小さな穴(涙点)から "涙道" に入り、最後は鼻の中へ排出されます。これが「涙が鼻水になる」仕組みです。
【短頭種の犬ではどうなってるの?】 CTを使ったドイツの研究では、パグやフレンチブルドッグでは涙の通り道が…
・涙の通り道(鼻涙管)が短く、角度が急で ・涙の管が通常と逆方向に折れ曲がり ・管の途中で「横道(副開口)」ができて、涙が別ルートに流れている
という驚きの結果が出ました!
【なぜそれが問題?】 短頭種の多くは、涙が本来の出口(鼻前庭)から出ずに、鼻の奥へ流れてしまいます。これにより:
・涙が目の周りにたまりやすく、涙やけや目やにに ・鼻先が乾燥してガサガサになる(涙が鼻の先まで届かないため) ・通常の涙管検査が役に立たないことも(検査液が鼻から出てこない)という問題が起こります。
【対策はあるの?】 全ての短頭種犬が問題を起こすわけではありませんが、次のことに注意しましょう:
・涙やけや鼻の乾燥が気になる場合は、動物病院で相談を ・目の周りの清潔を保ち、刺激や感染を防ぐ ・涙が流れにくい構造の可能性があることを理解しておく
【まとめ】 パグやフレンチブルドッグの「うるうるした目」には、実は涙の抜け道の奇形が隠れていることがあります。見た目の可愛さの裏には理由があったんですね。日頃のケアと心配でしたらご相談くださいね