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2025年9月13日土曜日

ペットオーナー必見:健康を守るためのやさしいガイド

大切な家族であるペットが、いつまでも元気に過ごせるように。

当院でよくあるご相談をもとに、予防医療の基本から身近な不調への対応までをわかりやすくまとめました。



1. 予防医療:健康維持の基本


ワクチン接種

ワンちゃん(6種混合ワクチン8種ワクチン10種混合ワクチン)のネコちゃん(3種ワクチン、5種ワクチン)のワクチン接種はも行っています。ペットの生活環境や活動レベルに応じて、など、最適な種類をご提案いたします。例えば、山や川、自然豊かなドッグランへよく行く場合は10種が推奨されますが、家の周りの散歩程度であれば6種で十分とされています。ワクチン接種後も、体調の変化にご注意いただき、安静にしていただくようお願いしています。


寄生虫予防と駆虫

散歩に出かける機会が増える幼齢期から、ノミ・マダニ、フィラリア、お腹の虫などの寄生虫予防薬の投与をお勧めしています。予防薬には、これらの寄生虫にまとめて対応できるオールインワンタイプの内服薬もあり、生活スタイルに合わせて選択可能です。特に草むらや山間部ではノミ・マダニが多く生息しているため、予防が非常に重要です。



2. 一般的な診察と治療


眼科疾患

目の診察では、まぶたの腫れ(マイボーム腺炎など)や充血、炎症がよく見られます。また、色素沈着の進行や、まれにメラノーマなどの悪性腫瘍の可能性も考慮し、定期的な経過観察を行っています。治療には、点眼薬、抗生剤、消炎剤、軟膏などを状態に合わせて処方し、時には手術が必要となる場合もあります。


皮膚科・耳科疾患

皮膚のかゆみ炎症乾燥肌肛門腺のトラブル耳の赤み耳垢など、皮膚・耳に関する様々な症状に対応しています。原因としては、ストレス、アレルギー、細菌感染などが考えられます。治療には、飲み薬(抗生剤、消炎剤)、消毒薬、塗り薬の他、保湿剤や皮膚の状態に合わせたシャンプー・トリートメント、シャワーヘッドの変更などもご提案することがあります。重度の場合は専門的な検査(皮膚検査、血液検査)を行うこともあります。


消化器疾患

下痢嘔吐食欲不振などの症状は、消化器系の問題が考えられます。異物誤飲の可能性があればレントゲン検査や内視鏡、手術が必要となることもあります。ジアルジアなどの寄生虫感染や細菌感染、アレルギー、膵炎などが原因となることもあり、血液検査やエコー検査、便検査などで診断を行います。治療は、点滴、吐き気止め、整腸剤、抗生剤、食欲増進剤などの投薬や、食事内容の変更(手作り食、療法食など)を通じて行われます。


整形外科疾患(膝蓋骨脱臼など)

ワンちゃんの膝の疾患として、膝蓋骨脱臼(パテラ)の診断と治療を行っています。膝蓋骨脱臼はグレード1から4までの段階があり、遺伝的要素も強いため、特に繁殖を考えている場合は慎重な判断が必要です。触診やレントゲン検査でグレードを評価し、症状や飼い主様の希望に応じて、手術の適応や経過観察の方針を決定します。



予防は最大の治療です。ワクチンと寄生虫対策を生活環境に合わせて計画しましょう。気になる症状が出たら自己判断せず早めの受診を。原因の見極めと適切な治療が回復を早めます。診療や費用、ケアの方法は個々の子で最適解が異なります。不安や疑問はいつでもご相談ください。



(ブログ掲載用に編集しています。院内方針や料金、詳しいスケジュールはお問い合わせください。)






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