オーナーの皆様へ:大切な家族の健康を守るために
大切なご家族であるペットの健康は、飼い主さんにとって一番の願いですよね。日々のケアはもちろん、病気の早期発見や適切な予防が、彼らが健やかに過ごすために不可欠です。今回は、ペットの健康管理に役立ついくつかのポイントをご紹介します。
定期的な健康チェックのすすめ
定期的な健康診断は、病気のサインを見つける上で非常に重要です。採血検査やエコー検査、特定の病変に対するブラックライト検査など、様々な方法でペットの健康状態を詳しくチェックすることができます。特に、今まで問題がなかった腎臓の数値が急に上がることもありますので、継続的な確認が大切です。
毎日のお世話で気をつけたいこと
予防薬の投与
フィラリアやノミ・ダニの予防薬は、定期的に与えることが推奨されます。フィラリアの予防薬は基本的に安全とされていますが、妊娠中や後輩後の投薬については、安全な薬とそうでない薬があるため、必ず獣医師にご相談ください。
食事と水分摂取
体重管理は健康の基本です。食欲があることは良いサインですが、好きなものだけを食べる傾向がある場合もあります。腎臓病食など、特定の病気に対応した食事もありますが、好みに合わないこともあるため、獣医師と相談しながら最適な食事を見つけることが大切です。特に腎臓の機能が低下している場合は、十分な水分摂取が重要になります。お水を飲みやすくするために、形にしたり、自動給水器を使ったり、氷を浮かべたりと、工夫して飲ませることもできます。
行動の変化に注意
普段と違う行動には注意が必要です。例えば、朝だけ足がうまく動かない、おやつを食べない、うんちが柔らかい、といった変化は、何らかの体調不良のサインかもしれません。便の形や色、尿の状態なども日頃から確認し、気になることがあれば教えてください。
感染症の予防
稀に、人間からペットへ感染するウイルス(例:ノロウイルス)もあります。特に飼い主さんが体調を崩している場合は、ペットとの接触に注意し、もし感染が疑われる症状が出た場合は、早めに獣医師にご相談ください。
病気かな?と思ったら
腎臓病の治療
腎臓の数値が上がってしまうと、点滴治療が最も効果的で、飲み薬や食事療法も併用されることがあります。点滴は最終的に毎週数回行う必要がある場合もありますが、回数を重視して行うことで数値の改善が期待できます。腎臓病は一度悪くなると元に戻りにくいため、早期からの注意が必要です。
アレルギー性皮膚炎
背中や耳の周りなどに赤いカサブタのような炎症が見られる場合、アレルギー反応である可能性があります。猫は意外と敏感なため、アレルギーが起こりやすいです。消毒薬や塗り薬で対処できることが多いので、気になる場合はご相談ください。
体内の炎症
体内で強い炎症が起きている場合、CRP(炎症反応タンパク)の数値が非常に高くなることがあります。発熱を伴うこともあり、原因を特定し、点滴や飲み薬で治療を進めることが重要です。
日頃の注意点
激しい運動は控え、安静に過ごすことが推奨される場合もあります。特に体調が優れない時は、無理をさせないようにしてください。
これらの情報は、大切なペットの健康を守るための一助となれば幸いです。何かご心配なこと、気になることがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。